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そろそろ、本気で新卒採用しなければ!

2015年4月7日

『男子禁制の花園 女子寮』

昨日はとある、東大阪の縫製工場の女子寮に極秘で潜入してきた!

 

なぜ、女子寮を見学に行ったかその理由は、新卒採用活動を本気で行っている会社の本気のレベルを確認するためだ!

 

本日は、タイトルの通り、採用についてお話!

ただし、採用するためのノウハウでは無く、本日は採用を本気でする会社のスタンス面と言うか覚悟と言うか、ソフトな面についてお話したい。

 

 

昨日お伺いした会社は以前もかじログにてご紹介した。

東大阪にある高級婦人服の縫製工場であるイワサキと言う会社へ訪問させてもらった。

 

結果から発表すると、この会社は今年度の新卒は正社員の応募は55人中22人採用!

4年制の大卒・・・・・・・・・・・・・30%
3年制の専門学校卒・・・・・・・30%
2年制の短期大学卒・・・・・・・40%

上記の人たちの初任給は一律、15万円

更に、今年の採用に使ったコスト0 (時間・金)

つまり、採用にこの会社は一切動いていないと言う事である。

にもかかわらず、地域は北は北海道~南は熊本までが勝手に集まってきている。

※中には東京の専門学校からザワザワ大阪の東大阪へ来ている人もいた。

 

なぜ、そんなにこの会社には人が集まるのか?

給料も高く無いのに・・・

さらに縫製工場と言う、非常に厳しい業種にも関わらず!

 

知っている人は知っていると思うが事前に縫製工場についてお話しておくと・・・

元々、日本存在した縫製工場の数は約300社そして、現在の組合の会員数は37社(その内、従業員数12名以上は6社程度)

 

なぜ、上記の様に厳しいか?

それは、縫製工場が労働集約型の職業の宿命をそのまま受けていると言う以外には存在しない。

労働集約型の宿命・・・人件費の安い国に仕事が行ってしまうと言う事!

現在、日本で流通しているアパレル用品のメイドインジャパンの服の比率は約3%

 

縫製工場において黒字経営を続ける事自体が非常に難易度の高い話。

 

その中で、このイワサキさんは黒字はもちろん、社員を110名雇用するだけではなく、毎年20名前後を採用するくらい好調の秘訣は・・・

まさに、上記に記載した全国各地から本気で縫製の技術を手に入れたい優秀な人が集まってくる事にある。

 

これがあるから、イワサキさんは業界平均の1.4倍の工賃を頂いても仕事が数多くくるから現在もなお元気な企業なのだ!

 

イワサキさんが凄いという話はこれくらいにしてでは、なぜそんなに人が集まるのか?その秘訣についてお話しよう!

 

《人が集まるポイントは以下の3つになる》

①地元に人がいなければいる所に足を運ぶ

②他所の土地から人が着てくれなければ着てくれる環境を作る

③人が育つ仕組みを作る

 

①地元に人がいなければいる所に足を運ぶ

先ほどもお伝えしたが縫製業界、自体が戦前ならまだしも、岩崎会長が採用活動を始めた30年前では既に、誰もが憧れる花形の職業ではなかった。

従って、地元の人にいくら呼びかけても人が集まらなかったそうだ。

 

そこで岩崎会長が行なった手段は、西日本の家庭科の存在する高校120校に20日間で挨拶周りを行なうと言う事だった。

採用活動が解禁になる7月1日~夏休みの始まる7月20日までの20日間にである。

事前に家庭科のある高校を地図に記しをして回ったそうだ。

 

だいたい、10校回れば1名応募がくるそうだ。

従って、採用活動を始めた初年度から10数人の人が集まったそうだ。

 

これだけ聞いても凄いと思うが、岩崎会長はこれを25年間続けた・・・・

 

②他所の土地から人が着てくれなければ着てくれる環境を作る

上記にて、初年度から10数名集まったという話をしたが、高校を回るだけで人が集まる訳ではない。

 

誰が見知らぬ土地で・・・

安い給料で・・・

人が来るものか?

※これは岩崎会長ご自身が言われている言葉だが・・・

 

上記の様に考えた岩崎会長は、社員寮を作った。

そして、その社員寮はトイレとお風呂は共同の6畳一間のワンルーム(エアコン付き)だが、月8000円と言う安さ!

 

更に、月に15000円払えば、3食、食事付きと言う待遇。

 

つまり、初任給は15万円と安いが実際に手元に残るお金は10.5万円程度は残る。

この残ったお金は丸々お小遣いとなるわけなので下手に初任給20万円の家賃補助が少ない会社よりはお金は残る事になるのだ。

 

また、地方から集まった者同士、支えあう環境がそこには創られているのだ。

 

 

また面白いのが、上記の環境を整えようと思ったきっかけは・・・

岩崎会長曰く『人も魚も一緒ですよ。魚を釣って、直ぐに食べるなら適当に扱えば良いが観賞用にその後も元気に生きて欲しいなら水槽を用意するでしょう。さらに、酸素が切れないようにするし、ご飯も食べさせる。1人じゃ寂しいから仲間も容易する。生き物を育てるのは一緒ですよ。』

との事だそうだ!

 

③人が育つ仕組みを作る

イワサキに人が集まる最大の理由は、この『人が育つ仕組み』であろう。

岩崎会長の『良い物づくりは、良い人づくりから始まる』と言う理念に基づき!

 

縫製工場岩崎の本社ビルの5階には、社員専用の学校が設置されており、18時に仕事が終わると20時まで社員のために

毎日2時間の授業を無料で行なっているのだ。その教壇には岩崎会長はもちろん、その道のスペシャリストの方が代わる代わる立たれるそうだ。

 

この学校とは、名ばかりではなく実際に、職業訓練学校の資格を有しており、ここで授業を受けた人の90%は『2級 洋裁技能士』と言う国家資格を所得しているそうだ。

この90%の残りの10%は途中にイワサキを退社した人の事を指すため、実質的にはほぼ100%この学校に通えば受かると言っても過言ではないだろう!

 

また、さらに上の資格である『1級 洋裁技能士』これまでに現役で70名以上輩出しているそうだ。

この現役と言うのは、イワサキの平均滞在年数は5~6年になる。

これは女性ばかりを採用しているので年頃になれば、結婚もするので仕方が無い数字だろう。

 

そして、この『1級 洋裁技能士』の取得条件が実務経験を7年以上受けなければならないので、イワサキを卒業した後に取得している人も多いはずだが

会長が把握しているのは在職中だけ、だからだ。※7年以上と言う数字は学歴などでも多少異なるそうだが・・・

 

 

上記の一連の流れを25年間続けて、来たからそれから25年が立つ現在でも、採用活動を一切しなくても、縫製業界で本気で力を付けたい人は勝手に集まる仕組みが出来ているのである。

 

 

ただ、上記の様になぜ頑張れたのか?

岩崎会長は、『他に選択肢は無かった』と仰られる。

 

アパレルと言う業界は、春と秋の2回の繁忙期が来る。従って縫製業界もその少し前に繁忙期がきて、間の夏と冬は閑散期になる。

業界の慣わしとして、この季節波動を吸収するために、社員はもたずに、契約社員やアルバイトで繁忙期を乗り越えるのが慣わしだったそうだ。

 

しかし、正社員でない、契約社員やアルバイトでは、急な急ぎの仕事に対応できず信用を失っていく事に気づいた当時23歳の岩崎会長は・・・

 

『この業界は、用兵では勝てない!職業軍人・・・すなわち、1年中縫製の仕事ばかりしている正社員でしか他社には勝てない』と気づいたそうだ。

 

それから、25年間が始まるのだ!

 

ちなみに、上記の話を私の支援先の前で話して欲しいとお願いしているのだが現在絶賛断られ中だ・・・笑

私の2時間程度上記の話をした後に『佐藤さん!私が人前で話しできる柄ですか?よしてくださいよ!分かってるでしょう!笑』

 

と言われた。

2時間しゃべれるのだが十分じゃないですか!と反論すると!

 

『昔は多くの人からの会社見学を受け入れていたのですが、実際に実行に移す人が無いからもう辞めたんです。』との事・・・

『見学した人はみな、ここまで出来るのはイワサキさんだからだ!といって結局やらずに帰る・・・』

 

私が新卒採用を始めた初年度は、社員寮など建てられるお金は無かったので近所に家を借りて、一部屋に4人ほど共同生活してもらった所から始まったんです。

つまり初めから、何も出来ない事は無い。

つまり、そこまで本当に皆さんには必要の無いことだったのでしょう・・・・

しかし、私にはこれがどうしても必要だったから、25年間続けられただけの事です。

 

 

との事・・・・

これを言われて先日は、すんなり引き下がってしまった次第だ・・・笑

 

岩崎会長は他にも『経営哲学』や『世界1週をして気づいた話』や『アメリカ一週を車でして気づいた話』や『昨年の北京⇒パリへのダカールラリー参戦の話』などまだまだ魅力的な話はいっぱいあるのだが・・・

本日は採用の話だけに留めて置こう。

 

 

本日伝えたい事:『女子寮は良い香りがしたよ!』

 

 

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