凄いぞ!日本のものつくり ②

2012.02.08

2月7日

本日は東大阪にある高級婦人服の縫製向上であるイワサキ様に取材に行かせて頂きました。http://www.iwasaki-inc-div.com/

本日もわざわざ会長さんが直々に約2時間かけて一から教えて頂きました。

ここの会長は大阪の方と言うのもあるのか奇跡的に面白い方でした。終始爆笑の渦の中『モノつくり」について教えていただきました。

まず、初めに今回の訪問した趣旨を伝えると『では、話していても伝わらないから作っている所を直接見ながら説明しよう』と仰って頂ました。

まず、最初に見せて頂いたのは完成品のスケスケのペラペラのシルクのブラースを見せられて『これが7万円以上する商品や!』と一言

思わず私は『何がそんなに高いのですか?』と聞くと

『何がそんなに高いのやろな?わしもわからんは!(爆笑)ぼったくってるんちゃうか!(爆笑)』

上記のノリで商品の工程を我々小売店側の視点から完成から生地のカットまでをさかのぼって説明してくれました。

そして、一通り説明を終えて我々がこの様な技術はどの様な方法で伝授しているのかと言う問いに縫製向上の最上階にある学校を案内してくれました。

この㈱イワサキには縫製工場内に大阪府から認可を受けた職業訓練学校を配備して専門学校や短大・大学を卒業した新卒を1から育て上げているそうです。

この行いは現会長の代に成ってから『良い物をつくるには良い人をつくらなければならない』と言う精神から45年に渡り続けられているそうです。

また、初めは7万円のブラウスの価値の差なんて良く分からないと冗談を言っていたのですがよくよく話をほっていくと実はそのブラウスの袖の加工を行えるミシンは世界に1台しか現存しないものを使っていたりやっぱり凄いのです。

そこで私が『こんなに凄い価値があるのにお客様の方はこの凄さを知る方法はあるのですか?』と質問すると『知らんやろうな。お客様はほとんどが高いから買っている方がほとんどやもんな!しかし、高くても良い物でないと直ぐに潰れるや破れるなどの不具合が出てきて直ぐにバレてしまい長続きしない。やったり一流ブランドのモノは長続きするからそこで支持されるもんや』

つまり、会長は『購入時は高いから買うという動機で購入してくれて良い!そして、我々モノづくりをしているものは長い年月をかけてその判断が間違ってなかった事を証明し続けるためにものづくりの向上を日々惜しまない』と仰っているのです。

短期で結果を求められる我々には中々思いついてもクライアント先に対しての提案としては提案できないスケールのでかさに羨ましい感情を覚えました。

さらに、この会社は社員寮や食堂が完備されており月に1万5千円も払えば生きいていくうえでの最低限を手に入れる事ができます。これも地元だけでは人がいないのであれば全国から集めなければ成らないしそのためには寮もいる。これら全ての積み上げが良い物づくりに繋がっているんだよと教えてくれました。

また、本日はスケールの大きさもさることながら一切にマーケティングがされていない手付かずな一面も垣間見れ非常におもしろかったです。

本日伝えたい事『なんでこんなにメーカーのトップの人は良い人が多いのだろうか?』

 

人気記事ランキング

  1. なぜ、ユダヤ人にはお金持ちが多いのか?実はその理由は、単純だった?

    なぜ、ユダヤ人にはお金持ちが多いのか?実はその理由は、単純だった?/2021.11.22

  2. 資本主義と社会主義の境がなくなる日

    資本主義と社会主義の境がなくなる日/2023.06.21

  3. 達人に成る為の2万時間の法則

    達人に成る為の2万時間の法則/2014.04.24

人気記事ランキング一覧

種類別に記事を探す

編集長 がじろうの簡易プロフィール

  • ニックネーム:我時朗(ガジロウ)
  • 名前:佐藤隆史朗
  • 性別:男性
  • ペット:ころ

経営コンサルティング会社STRK(スターク)の代表を行いながら、本物のコンサルタントを目指す人が1人でも増える事を望みがじログを更新している。

我時朗(ガジロウ)
ブログの運営元 STRK