2013年3月2日

私の支援先の1つに約1年前からネットショップを始めたお店がある。

そのお店は、ネットショップを立ち上げるに辺り新たに社員さんを雇った。

そして、1年間みっちりネットショップの業績の上げ方はもちろん仕事の進め方をお伝えした。

私がコンサルティングに入るとまずはバックリした提案をする。すると、まぁほとんどの会社で予定通り物事が進まない。それでも私は始めはバックリした提案をする。『○○みたいにして下さい』と・・・・(社長や幹部の方の中にはこのバックリとした提案に苦い顔をする方も居られる。その気持ちも痛いほど分かる。高いお金を出して、物事が進まないのだから・・・)

そして、次の月にお伺いした時にはほぼ何も進んでいないので、もう少し細かく提案をする。

しかし、ほとんどの会社さんではこれでも動かない・・・そこでもっと細かく提案する。

なぜ、この様な回りくどい事をするか?

それは、従業員さんに自立して貰うため。自立度の高い会社の方は、バックリした提案でもどんどん進めてくれる。その時のスピードの速さが最も業績の上げ率に影響する。

しかし、私が細かく提案をしてしまうと、従業員さんの自立を邪魔してしまう。『考える』と言う行為を奪ってしまうのだ。

従って、その会社の従業員さんに合わせて提案すべく、まずはバックリとした提案をする事により、どのレベル感で接すれば良いかを知るのである。

ちなみに、本日冒頭に出てきている会社さんでは最終的には、1つの作業が10秒かかるからこの作業は述べ時間○○時間かかるのでいつまでに、この工程を終わらせて・・・と秒単位の提案をするまで細かく行った。本当に失礼な言い方をすると、1年前のこの会社の従業員さんのレベルはそこまで低かったと言う事。(しかし、これが普通だと思うが・・・)

そして、物事が進みだすと今度はまた徐々にバックリとした提案に移していく。

この会社は元々取り扱っていなかった商材を新たに仕入れ開拓から始めた。つまり、商品の事も全然分からないまま進めていたが、サイトをオープンして約1年で月商1000万円を突破。ちょうどその頃、新しくネットショップを立ち上げたのだが現在3ヶ月目にして本店サイト(楽天などのモール以外のサイト)だけで月商550万円を突破。

ネットショップを行われている人はこれがどれ程凄い事かお分かりだろうが、月商5,000万円を販売しているネットショップでも本店での売上は500万円と言う会社はざらに存在する。それだけ本店の売上を上げるという事はネットショップを熟知していないと難しい。

では、私は3ヶ月で月商500万円に行く為にどの様な提案をしたのか?

『前のサイトと同じ用にサイト作って下さい。』と言っただけ・・・・

すると従業員さんから『前と一緒と言う事はこれをやって、その次にこれをやって、こうすると言う意味ですか?』と聞かれたので、『そうです』と答えただけ。

つまり、私は何も行っていない。

この会社の従業員さんはもう私がいなくてもあと2年は十分に昨年対比130%~150%で売上を上げ続けるだろ。

では、もう既にコンサルタントとして私はいらないのでは・・・・

しかし、今の所まだ契約は続いている(笑)

私はコンサルタントは常にかけっこをし続けていなければならないと思う。

支援先の3歩先を妄想して、1歩先の勉強を行い。半歩先の提案を行う。

この半歩の距離感を保ち続ければお互いの関係は続くだろう。この距離は決して近すぎても遠すぎてもいけない。必ず半歩先だ!

私の成長のスピードが遅くなって距離が縮み過ぎては駄目だし、逆もしかり。

本日伝えた事『ここの従業員さんは本気で凄いと言う事』

 

 

 

 

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我時朗(ガジロウ)
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