業績を上げる社員の作り方43 【答えの探し方を伝える】

2013.06.03

2013年6月2日

第3章『業績を上げる社員の作り方』

   3節:私が行った具体的行動

     【答えの探し方を伝える】

全ての支援先(クライアント)でこれから話す方法を取っている訳ではない。やはり、常に流動的であり理想と現実とは異なるもの・・・

従って、これからお話する方法は私の理想論であり、いくつかの支援先(クライアント)では実現できている方法であると言う事をご理解頂きたい。

その理想論とは、なるべく答えを伝えないと言う方法である。

例えば、簡単な話だが『売る商品』を『売れる価格』で『売れる場所に並べれば』売れるのは当たり前である。

そして、この答えを皆が知りたがっている。

上記の様な状態を3ヵ月後に築きたいと考えるとまず1ヶ月目は、上記のままお伝えする。

『売る商品』を『売れる価格』で『売れる場所に並べれば』売れるのでそんなお店にして行きたいですね。とだけ伝える。

この様な話しをすれば、『確かにそうですね。』と言う様な話にはなるが、1ヶ月後の打ち合わせ時には何も変わっていない・・・

何も変わらないのは当たり前だ!

どうすれば良いか分からないからだ!

そこで私は、この1ヶ月間『売る商品』を『売れる価格』で『売れる場所に並べる』ために何か動きましたか?と質問をする。

するとやはり『・・・・』と成ってしまう。

そこで、初めて『売れる商品の探し方』『売れる価格の探し方』『売れる場所の探し方』をお伝えする。

そして、その調査結果を元に、次の月に始めてお店が変わっていく!

もちろん、こんな周りくどい提案ばかりでは前に進まないので即効性のある提案を合わせながら行うが・・・

この様な陰険な方法を1年ほど続けると私の想像を超える現象が起こりだした。

丁度1年ほど前からスマホによる売上構成比が各支援先にて10%を超えるようになり出した時の事だ。

ある支援先において私は、他に急務にやらなければいけない事があったのでまた、3ヶ月後にスマホ用のサイトを作成しなければならないと思っていた。

そこでいつもの様にスマホの売上構成比が10%を超えだしたので、そろそろスマホを強化しなければならないですね。とだけお話をした。

強化とはつまり、売場から大幅に変更する事を指していた。しかし、その事は伝えずにおいたのである。

ただ、売場のラフは非常に難しいので、どの様な調査をするかは伝えても、さすがに私が作成しようと思っていた。

すると、1ヶ月後その支援先に行くと驚く事に、スマホ用のサイトがオープンしていた。

私の予想を2ヶ月も上回るスピードだった。

もちろん、私が急務にして欲しかった事をしっかり行った上でスマホサイトをオープンさせていたのだ。

よほど私から小言を言われるのが嫌だったのか・・・(笑)

この頃からこの会社が急激に業績を上げて行ったのは言うまでも無い。

次は、『業績の上げ方を聞く』についてお話する。

本日伝えたい事『今日紹介した所の社員さんは凄いと言う事』

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