マクロの善とは

2019.03.12

みなさん善悪について考えたことはあるだろうか?

何が善で?
何が悪なんか?

私は経営コンサルタントとして経営に携わる上で、様々な企業の社長に対して『やった方が良いですよ。やめた方が良いですよ』と判断参考材料になる話をさせて頂いている。従って、私自身がこの『善悪の判断基準』から逃げることはできず。この探求を始めてから既に10年以上が経とうとしている。

今から私の善悪に対する認識と私の成長の過程と共に紹介したいと思う。

善悪に対する認識①:『善悪は存在する』
元々善悪について何も考えていなかった頃はその名の通り善悪は存在すると思っていた。
自分の人生の経験を元に、自分の価値観だけで善悪を決めつけ相手にもそれを押し付けてしまうレベルである。
こう言った認識の人の特徴としては、「普通○○するはずだ」「常識的に考えて」などの言葉を良く使ってしまう傾向がある。

善悪に対する認識②:『その立場による善悪は存在する。そして全ての立場における善悪は存在しない』
人や立場によって善悪は変わるので、その人の善悪の基準を安易に否定してはいけない。
これは、『新撰組における善』と『維新士における善』どちらかを悪と言えるだろうかと言うところから来ている。その立場においての善は存在するが違う立場においては悪になってしまう。つまり、全てに共通する善悪など存在しない。

善悪に対する認識③:『マクロの善の存在』
船井幸雄さんと言う方は常に判断は『マクロの善』を行わなければならない。と様々な本で書かれている。しかし、具体的にマクロの善とは何なのかは教えてくれていない。少なくとも私が読んだ30冊程度の本の中では・・・その中、最もその答えに近そうに書かれていたのが『マクロの善とは全ての立場を超越した善である』と言う言葉であった。それから私は全ての立場を超越した善とは何なのか?と言う事を考え続け探し続けている。これが見つかればどの様な状況下においてもブレない判断ができるはずである。
※余談ではあるが、この判断基準が明確に分かっているのであれば、人は『損得勘定で動いた方が良い』と思う。何が損で何が得なのかを知っていればである。しかし、逆に何が損で何が得か分からないのであれば『損得勘定で動いてはいけない』のだと思う。そして、この判断基準が明確な方の行動は一般的な人から見ると『損得勘定では動いていない』ように映る。

善悪に対する認識④:『マクロの善とは、その1』
先日上記の①~③までの話をある経営者の方に話した。するとその経営者の方は『新撰組は何のために戦ったのかな?維新士は何のために戦ったのかな?その決断が未来のためにある方が正しんじゃない?』と言われた。
上記の内容を聞いた瞬間、私に稲妻が走ったのは言うまでもない。
新撰組は『幕府の体制を守るため』維新士は『このままの体制では日本が先進国に遅れを取りいつかは属国になる可能性があるので幕府体制を撤廃し先進国の文化を吸収し今後も日本が独立し続けるため』
この様に考えれば、2つの立場の視点が『幕府を守ると言う立場』と『日本の未来を守ると言う立場』に分けることができ後者の方がよりマクロであると言える。つまりマクロの善とは立場の視点をより上位概念において行わなければならないと言う意味でこの判断基準に当てると『維新士の善』の方が『よりマクロの善と言える』だからこそ時代は維新士に傾いたと言う見方もできる。

善悪に対する認識⑤:『マクロの善とは、その2』
上記の話を聞いた後も、様々な人にマクロの善とは何なんだろう?と言う話を聞き続けていたのだがある時に、別の方から以下の話をしてもらった。
維新士と幕府であれば必ず、幕府の方がマクロの善に近い。と言う話だ。
その人の見解からすると。
歴史上、最も平和で文化レベルの高かった時代は、日本の江戸時代と中国の秦の始皇帝の時代。
そして、江戸時代はあえて経済発展させなかったが(国の発展には経済発展だけが全てではない)、その代わりに文化の発展という面で言えば「歌舞伎」「浮世絵」「浄瑠璃」など非常に多い。これは300年間の平和があったから。
この平和は、参勤交代などの仕組みにより大名に力を持たさなかったのはもちろんの事を一番大きいのは武器を入れなかった事。
よく、維新士は江戸幕府が鎖国をして武器などを入れなかったが為にイギリスなどの欧米の先進国にどんどんと差を付けられてそのうち植民地になるのを避ける為に立ち上がり海外から先端の武器を日本に入れたおかげで植民地支配を避ける事ができた。という意見を聞くがこれは大きな間違い。

実際は、江戸幕府は鎖国などしておらず世界中の情報をかなりの鮮度で仕入れていた。
だからこそ、武器とキリスト教を日本に入れなかった。
なぜなら、当時のキリスト教はキリスト教は植民地支配の道具として使われており、キリスト教とその他の宗教の人たちを対立させ、そしてどちら側にも武器を渡し、内戦を起こさせて国が疲弊しきった時に本国が乗り込み植民地にするという手法を取っていた事を江戸幕府は知っていたから。
だからこそ、江戸幕府は「大政奉還」「無血開城」を行なった。日本の国力を下げて欧米諸国の植民地にならない為に。
それ何の、そんな事を知らない田舎のチンピラ(維新士)が300年日本から排除していた武器を日本に入れてしまった。
人は武器を持つと、使いたくなるもの。
一度、使い出した武器は、負けるまで使い続ける。
その末路が第二次世界大戦の敗戦。
それにより、実質的にアメリカの植民地化。
こん結果は、維新士が日本の武器を入れた時点で既に決まっていた。

そう言う意味では、マクロの善を『より広い範囲、より長い時間軸における善』とするなら
範囲という意味では維新士も江戸幕府も同じ日本だが、時間軸という意味では江戸幕府の方がより長い時間軸で判断できていた。
よって、江戸幕府の方がマクロの善に近い。

私の認識、現在ここ↑↑↑

ここまでで、どうやらマクロの善とは、『より広い範囲、より長い時間軸』で判断する方が良いことは分かった。
でも肝心の『全ての立場を超越した善』にはたどり着いていない。

まだ私の旅は終わっていないのだ。

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