お金を貯める為ではない。節約する本当の価値。

2019.10.03

コンサルティングファームから独立してコンサルティングを初めて
1番に感じた違いは、仕事が切れてしまう恐怖を感じることだった。

コンサルティングファーム時代は、仕事が切れようがある一定の収入は約束されている。
ただ、私はコンサルティングファーム時代に仕事が切れないように社長の顔色を細心の注意を払って仕事をしている人を忌み嫌っていた。

コンサルタントの仕事は、社長のご機嫌取りではないから。
社長に対して接客など一切する必要はない。

なぜなら、社長は同じ目標を掲げる仲間でありお客さんでは無いからだ。
強いて言えば、まだ関係性の作れていない社員さんは最重要なお客さまだ。
社員さんが実際に動いてもらわない限り何も進まない。
お金は会社(社長)からもらってるかも知れないが、お客さんでは無い。
この不思議な感覚をしっかり持たないとおかしな判断をしかねない。

そんな私が、独立したら上記の恐怖を心の奥底で感じていることに直ぐに気づいた。

そこで、私がとった行動が「節約」である。
私は、交際費(誰かに会いに行く旅費や飲み会代など)は青天井で使うが、生活費は月に13万円程度しか使わない。岐阜に住んでいるのに車も持たず原付でスーパーに通ってる。

こうする事により、社長と私の意見が真逆の際に仕事が切れる覚悟で提案ができる。

どこまで言っても社長は、自由にやりたいから独立した人達。
そんな人のやりたい事を止めると言うのは基本コンサルタントとして、してはいけない。
その社長のやりたい事を少しでも成功確率をあげたり、スピードを早めるのがコンサルタントの仕事だ。

だからこそ
短期的には止めなければならない場合もある。

しかし、自由を重んじる人からするとその瞬間は気分は良く無い。
必然的に、一緒に仕事をしたく無いと感じて然るべきだ。

それでも、コンサルタントとしても役割を全うする為になるべく恐怖心を感じない状況を作り
社長の思いとは短期的に逆の提案ができる体制作りが必要だ。

つまり私にとっての「節約」とは「お金を貯める為」ではなく。
よりシャープな決断を取れるようにする為の準備なのである。

正直「節約」をした所で貯まる額などたかが知れている。
しかし、「節約」によりシャープな判断ができれば、未来の稼ぐ額は青天井だろう。

コンサルタントは口だけだ。
だからこそ、その口から発する言葉には、口先だけではなく。
人生をかけて鋭さを出さなければ価値はない。

と独立してからずっと考えていた。

すると凄くタイムリーに先日私がフィッシング詐欺にあい
1つしか持っていない通帳の預金残高が223円になっていた。

完全に私の自己責任で銀行の保証も無い。
※損失はみなさんの期待は裏切らない、まとまった額とだけお伝えしておこう。

この事実を知って、60分は被害拡大を避ける為に口座の凍結などに時間を使い。
そこから、事態を「受け入れる」のに30分かかった。

しかし、逆にいうと30分しかかからなかった。
月に13万円しか私は必要ないのだから、貯蓄がなくなろうが特に生活していくのになんら問題が無いことに気ついたからだ。

この事に気づいた瞬間から、私の心は非常に穏やかに・・・
むしろ感謝の感情に満ち溢れていた。

この事件がある前から元々、私は「何人達とも私をこれ以上満たす事はできないだろう」と感じていた。
それは、月に13万円しか使っていないのに、寝る時やご飯の瞬間に幸せをMAX状態に感じていたからだ。
従って、私に影響を外部から与えられるとしたら、「満たすこと」ではなく「奪うこと」しかできないだろうと考えていた。

しかし、今回の事件で私から預金残高を全て奪ったとしてたった30分しか心を乱す事はできなかった。

この瞬間、私の生涯においての幸せが約束された。
それどころか、これまで以上に幸せを感じるタイミングが多くなった。
寝転がったり、椅子に座ったり、立ち止まったりしただけで、幸せが溢れ出てくる・・・

言葉では説明しづらいが・・・
「ぶわぁぁぁぁ」っと溢れ出てくる感じ・・・
前から時折、この感覚はあったが・・・
今回の件を30分で受け入れた瞬間から「幸せを感じる蓋?」が取れたように絶え間なく幸せを感じる。

あと私の心を乱すとすれば、私の大切な人たちの命を奪うことぐらいだろう。
ブッタは大切な人を失っても悲しんではいけないと言ったそうだ。
しかし、まだこの訓練はしたくないものだ。

こうして考えると、今回の件でさらに1つ上のステージにいけた気がする。

今回フィッシング詐欺をした人は私を1つ上のステージに行かせる為に現れたのだろう。
従って、恨みの感情は微塵もない。
むしろ今行なってくれて感謝しかない。数年後ならさらに大きな被害になっただろう。

最後に願わくば、そのお金を手に入れて、どこかで使われ、また別の人が手に入れて・・・
そのどこかの人が、「世の為人の為」に使ってくれればさらに嬉しい限りだ。

まぁ、文章では綺麗事はいくらでも言えるものだ。
これが私の本心か?強がりか?
私と直接あった人だけに伝わればそれでいい。

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