ニューヨーク シンプルの強さ 

2019.05.10

少し古くはなるが2018年11月に雑貨屋さんやそこに商品を卸しているメーカーの経営者さん達と一緒に1週間ニューヨークを巡るという素晴らしいツアーに参加させて貰った。

視察先として雑貨屋さんは1店舗だけで、その他は現在ニューヨークにおいて様々なメディアなどで取り上げられており注目されている企業やサービスばかりを1日3〜4社訪問し実際にそこの企業の方に講演してもらうというかなり過密スケジュール。
とても濃密なスケジュールなので、私は初めてのニューヨークというのに自由の女神はもちろん観光地をほとんど回る事が出来なかった。笑
※もちろん自由時間もあるのだが、自由時間は自由時間で百貨店など街のお店に足を運んだからというのもあるが。

しかしニューヨークでの視察先をそれぞれ紹介するの今回は行わない。

「がじログ」では基本的に気づきしか書かないので情報は極力載せない為、どんなツアーだったか興味がある方は
主催して下さった株式会社ライフスタンダードさんの以下のURLを見て欲しい。
最終部にはツアー参加者30名のうち3分の1は涙するというカオス的に素晴らしいツアーだったとだけ伝えておこう。
ニューヨーク施策ツアーについて(http://urx3.nu/Wads)

従って、今回は数多くある学びの中から最も私が心に残ったこと1つだけに焦点をあててお伝えできればと思う。

【がじろうが見聞きしたこと】
①ザ・ライド(https://experiencetheride.com/)というバスツアーに参加した。
②イータリー(https://www.eataly.com/us_en/stores/nyc-flatiron/)という食のテーマパークは2店舗目をいきなりニューヨークに年商80億円の店舗を出店し大成功。

→そこから気づいた事
失敗できる環境は、「シンプル」という武器を産む。
そしてシンプルなビジネスモデルは高収益を生みやすい。

《補足》
①ザ・ライドとは、

ニューヨークの街をバスが約60分かけて観光してくれる。
特徴としては、乗客がバスの片側が全て全面ガラス張りになっており、乗客はガラス張りになっている歩道側の側面に向かって座り、ニューヨークの街並みをやたらハイテンションなトークの司会者2名と共に楽しむアトラクションだ。信号などで停車して普通にあるている歩行者に向かった乗客全員で手を振るとノリの良いニューヨーカーも笑顔で手を振ってくれたり、突然歩いている通行人がブレイクダンスなどを踊り出す(流石にこれは、あらかじめ仕込まれたスタッフが5分間隔で配置されている)など歩道側の窓がステージのようになっているので、まるで乗客は劇場に遊びに来た錯覚を覚える。

私が注目した点は、非常にシンプルな組織とサービスでかなり儲かってそうという点だ。

このバスツアーは視察先では無いので私の皮算用による計算だが・・・
以下の計算によれば、バス2台で年間営業利益2億円を稼いでいる可能性がある。

売上=チケット1枚約4000円✖️バス50人乗り✖️稼働率66%=132,000円
1日8回公演=105万円✖️30日✖️12ヶ月=37800万円
※私が乗車した際は満席だった。予約サイトを見てもかなり席が埋まっていたがここではあえて66%の稼働率にしている。

人件費=司会2名✖️バス2台分+路上パフォーマー7名+運転手3名(バスの前後にも護衛の車が2台あった)✖️バス2台分
合計17名✖️ニューヨークの平均年収約700万円=11900万円

粗利(売上―人件費)=25900万円

市バス単価1台=2500万円+改造費1500万円(仮定)✖️2台=8000万円÷減価償却10年=800万円

販促費=適正販促費=粗利ベースのLTV10%=2730万円

営業利益=22,370万円
営業利益2億円は日本ならマザーズ上場レベル。

もちろん、私が目視で確認できた経費から算出しているので、もしも路上を商業目的で使うことによりニューヨーク市に対して何かしらの金銭を払っている可能性や管理職などのバックヤードの人員は計算に入れていないが・・・(あとガソリン代やメンテナンス代など細かいのも入れていない)

何が凄いかと言うと
そもそも、バスで巡る観光スポットはこの会社が用意したものではなく元々ニューヨークに存在するもの。
またバスなので劇場としての家賃も払わなくて済む。
つまり、ほとんど「他人のフンドシ」で相撲を取っている状態で、「めちゃくちゃテンションの高いはとバス」と言う工夫と20名以下と言うシンプルな組織で営業利益2億円以上を稼いでる可能性がある点だ。

もちろん、このツアー(アトラクション)はサクラでない一般人のノリの良さなど、絶対にニューヨークでしか体験できないので、1人約5,000円と言う値段は高い訳ではなく、人気になるのも納得できるのだが・・・
これだけシンプルな工夫でバスの改装費含めて当たるかどうか分からない時点から初期投資として1台あたり4,000万円以上を突っ込む勇気には脱帽だ。

②イータリーとは、
イタリア発祥の食のテーマパーク(購入はもちろん、その場で調理してくれさらに各ゾーンが専門特化しているので販売員の知識も豊富な為食育としての機能も担う)として数年前から注目を集めている施設なのだが私が注目した点は再現性の確認が取れていないのに2店舗目をいきなり違う国に出店し、さらにニューヨークという土地代の高い場所で1店舗、年商80億円が可能な面積の規模で勝負している点だ。

日本だと同じ80億円でも1店舗8000万円×100店舗を目指す人が多いのではないだろうか?
しかし、確実に1店舗80億円の方がオペレーションコストは低くシンプルな運営が可能になる。

この2つの事例はどちらも、シンプルが故に高利益をあげている点だ。

しかし、なぜ日本ではこのような例が中々見れないのか?

もちろん、国民性もあると思うがその他には、アメリカでは株式会社が倒産しても社長は一切借金の責任を負わないという点も大きい。
※一度、倒産経験のある社長が次にチャレンジする際には、連帯保証人に付けられる。アメリカの連帯保証は払えないと刑務所だそうだ。

つまり、1度目の失敗をしても再起できることによりチャレンジしやすい土壌が出来ている。

この2つの事例を見て、シンプルなビジネルモデルの重要性を再確認できた。
野菜作った人が直接お客さんに販売するようなシンプルさ。

そのビジネスモデルに多くの人が絡めば絡むだけ利益率は悪くなり複雑化し再現性も低下する。

複雑に考えないと勝てないビジネスモデルはそもそもやらない方が良い。

シンプルでも儲かるビジネスモデルはつまり、無競合!
無競合に勝ち負けは無い。

ただお客さんに受け入れられない可能性はあるが・・・

ただ、ビジネスモデルはシンプルが良いが商品(サービス)は独自性が必要だ。
商品の独自性がなければ、直ぐに真似されて終わってしまう。

この商品の独自性だけに集中した企業が高利益率で安定した経営を行える。

追伸
と言いつつ自分はコンサルティングという複雑で、自分と同じようなコンサルタントを多数輩出するという意味において再現性の低い事業を行なっているという矛盾。
人間とは論理的に動けないようだ。笑

ただ、楽しい。

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