障害者に暴言を吐く健常者の愛情

2019.12.27

街は完全に年末の忘年会シーズンですが、私は支援先以外の忘年会には基本的に誘われないので、私にはあまり師走という言葉はピンとこない。
今年も忘年会らしきものは昨日と明日の2回だけ。
両方とも半期総会や勉強会みたいな形なので、カウント次第では今年は0とも言える。

本日話したいのは、昨日行った半期総会の後の懇親会での席での話。

この会社は、1個100万円もする医療機器をBtoC向けに販売する営業会社。

私がトイレから部屋に戻ろうと通路を歩いていた時
その会社のトップ営業マンが入社半年も経たない新人に何やらアドバイスをしていた。
そのアドバイスが凄く印象に残った。

トップ営業マン「お前、目が見えてるんか?」
新人さん「半分は見えてないです。」
トップ営業マン「そやろ!目が見えてへんならそんな辛気臭い顔すな!!目が見えてないならもっと明るく笑えや!!」
新人さん「・・・・はい。」
トップ営業マン「俺はお前が好きや!お前は正直や!上手くいかなかったら本気で悔しがる。だから頑張れ!」

この新人さんは片目が見えない。(片目は見えるので実生活はそこまで問題なさそうだが・・・)
このやりとりを見た時に、トップ営業マンがトップたるゆえんを垣間見えたきがした。

そもそも1個100万円もする商品を販売するのは並大抵の難易度ではない。

正直、片目が見えないハンディーキャップを武器にする事もできない。
1,000円2,000円なら同情で買ってくれるお客さんもいるかも知れない。
しかし、100万円は話が別だ。
本当にその商品の良さが100万円を超えると思った時にしか人はお金を出さない。

それどころか・・・
通常、営業マンにとって非常に大切なことをお客さんいっぱい教えてくれるものだ。
しかし、もしかしたら今回トップ営業マンが教えてくれた様なアドバイスはお客さんはしてくれないかもしれない。
つまり、見えないハンディーキャップがそこには存在する。
そこを埋めようとしているのだろう。

実際、私も0歳から10歳までは両親の仕事がボランティアだったことから毎日障害者の人達の中で育ってきた。
時々行われる全国大会みたいな集会などで、よく障害者の人たちがあるある話をしていたのは

「かわいそう」って言われる事ほど侮辱はない。
「腕が無いのを見て質問しないのも既に偏見が初めっている。健常者がギブス巻いてたらすぐにみんなどうしたの?と聞くのに。健常者と違う反応をする時点で良くも悪くもバイアスがかかっている。」
※これは20年以上前の障害者の方々の感想なので今の人に当てはまるかは分からないが・・・
その頃は法整備などが一切されておらず、その法律をみんなで一緒に作っていこうと言うハングリー精神の多い時代の障害者の人達の感想なので。

しかし、上記の感想は今も私の心に深く刻まれており。

本当に優しさや愛情とは何かの指針になっているのは間違いない。

実際、この会社のトップ営業マンの人の話を聞いてても全員いっぱい機会を売りたいと言う話方をする人はいない。
みな、1家族でも多くの幸せを作りたい。という使命感を感じる。
むしろ、売れなかった家族に対して自分の伝える力が足りなかったが為に1家族の健康面での幸せを奪ってしまったかの責任感を感じていそうな感覚を覚える。(もちろん、上記はトップ営業マンの方々直接的に言葉にした訳ではなく私が感じ取った感想にすぎないが・・・)

本当の愛情を知らない人には、BtoCに対して1個100万円という高額な商品を購入するるほど人を動かすことはできないのだろう。

追伸:トップ営業マンさんへ
相手の死角からシバクのはダメですよ。
あっ!そもそもシバク行為自体がダメだった。
シバいても人は動かないので、もしシバいて動くなら、お客さんもシバきまくればバカ売れする事になりますからね。笑

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