社員の為には、給料が低い方が良い理由

2021.03.02

先日のブログにて私は「言動が一緒でも伝わる人と伝わらない人の違いとは?」ということを書かせてもらった。
※おそらく、いきなりこの記事を読んでも私の真意は伝わりづらいので可能であれば1つ前の記事も読んで頂きたい。

そこでは見返りの求めない、無償の愛がないと社員や部下に対して社長や上司の愛情が伝わらず、同じことを伝えても、うがった捉え方をされてしまうが・・・
この無償の愛というものがいかに大変かを書いた。

ここで話は少し変わるが、実のところ、私は努力という不確実なものが嫌いだ。

自分が人に対して無償の愛100%で接するように努力するという精神論的な再現性の低いものが嫌いだ。

それは毎回、自問自答をする中で無償の愛で人と接することが、限りなく多くのタイミングでできたとしても100%ではなく・・・

これを100%にしたく・・・
「本当に自分は、いかなるタイミングでも無償の愛で接することはできているのか?」と定期的に自問自答を行うが精神的な部分に頼ると、
余裕がある時は出来ても、少しでも余裕がなくなれば簡単に無償の愛は崩れてしまう。

感情とは0 or 100になり辛く。
無償の愛が40%あったとしても、60%が何かしらの見返りを求めてしまう有償の愛だったとしたら、それは直ぐに相手にバレてしまい
40%の無償の愛の部分すら消されてしまう。

そこでたどり着いたのが、私のような不完全な人間にはいつのタイミングも100%無償の愛だけで接するのは難しいという事実を受け入れるということだった。

こんな弱い、不完全な私でも常に100%の無償の愛を注げるようにするにはどういった状況を整えればそれが成り立つのか?
常に余裕のある状況を作り出すにはどうすれば良いのか?

そこでたどり着いたのが、今回の題名にもあるように、社員に対して高い給料を支払わなければ良いという考え方だ。

そもそも、給料とは社長が実現したい未来に対して他人に助けてもらう代わりに、支払うものであり助けてもらっているので支払うと言っても感謝して支払うの望ましい。

ただ、これは完全に綺麗事である。

社長とは上記のように自分のやりたいことの為に他人を巻き込んでいるので、社員の生活を守らなければという思いは強い。

しかし、この生活を守らなければいけないという責任感と、場合によっては自分の給料を下げてでも社員の給料を下げ無いようにしていることから
実際はどうしても社員に対して「食わせてやっている」という感情が1%は入ってしまう。

そこで出てくるのが以下の労働分配率の話だ。

労働分配率=粗利額(付加価値額)と実際支給する給料の比率

日本の労働分配率は、業種ごとに平均値も変わるが概ね40〜60%が多い。
労働分配率が60%と高ければ高いだけ、その人の働き(作り出した付加価値)に対して、気前の良い社長であり、低ければ低いだけケチな社長という見方もできるが・・・

逆に労働分配率が低ければ低いだけ、企業の安定性は増し、潰れ辛い強い会社になる。

一般的に、労働分配率の目標は30%と言われている。

しかし、労働分配率を20%の給料しか支払わなければどうだろうか?

きっと社長は、こんなに儲けさせてくれてるのは社員のお陰だと感謝しか出無いと思う。

しかし、社長(特にオーナー社長)とは社員のことはある種、子供のように考えている所があるので、なるべく社員には人より良い暮らしをさせてあげたいと思う。

この心のハザマで葛藤して給料を決めるのだが・・・

労働分配率20%にしても、社員がもらう給料の額は平均より高いという形を作れる事が可能だとすればどうだろうか?
しかし、上記のような労働分配率20%という事業、自体かなり実現が難しいビジネスモデルだ。

既存の事業の労働分配率を20%にするのは難しいが、新たな事業を初めから労働分配率20%以下にすることを前提として作れば実はそんなに難しいものではない。

要は、外部リソースを多く活用して変動費型にすれば良いのだ。

そして、その理想系の形に1年で会社を変えようとすると会社は混乱し、せっかく社員と仲良くする為の変革のせいで社員の多くが辞めてしまっては元もこも無い。従って、その理想系には3〜5年かけて徐々に移行する事が良いだろう。

とは言え、これらの事を言うのは簡単だ。

まずは、労働分配率を20%以下にしながら、世の中の給与より高額な給与を支払う体制を作るべく、
私自身が実験体として現在手がけている事業を労働分配率20%以下で社員の給料を平均より高く支払える形に挑戦したいと思う。

要するに、無理をして高い給料を支払うのではなく、余裕で高い給料を支払える体制を作ることに力を注ぐべきであり、
社長の仕事とは、努力や我慢することではなく。
上記のようなわがままを通せる体制をどうすれば作れるのか?を努力して考えることである。

特に、今から少なくとも5年間は消費が冷え込むので変動費型の経営の方が強いので好都合だ。
※ただ、好景気になると変動費型の経営は競争力が弱く固定費型に負けてしまうのでそこのバランスは必要だが。

ちなみに、私の支援先では既に上記の形が実現しそうな会社は存在する。
それが複数社で再現性を持って初めて本物だと考えているので、そこのチャレンジはし続けたいと思う。

どこまで行っても会社とは、人(お客さん、社員、取引先)が幸せになる為の道具でしかない。
しかし、この道具の使い方が上手いと、多くの人を幸せにする打ち出の小槌になり得ると私は強く信じている。

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我時朗(ガジロウ)
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