ボランティアが難しい時代

2012.07.30

7月29日

先日、介護の関係で介護施設向けの旅行を行っているNPOにインタビューした際に別件で無料のデイサービスについて話を聞いた。

この無料のデイサービスとは私が勝手に想像したもので職員1人だけを雇いその人が地域のボランティアの人を統括・運営する事のより非常に低コストで無料のデイサービスを運営できないか?と言う話の実現性や問題点について聞いてみた。

すると『そんなのは既にいくつも存在するよ!ここから30m離れた所にもあるよ』と言う話を頂早速見学に行ってみた。

その場所は『須磨いる』と言う所で待ちの商店街に落ちる助成金を元に運営されており元気なお年寄りの憩いの場所の提供を行っている。

仕組みとしては、『須磨いる』に会員登録(年間3,000円)している高齢者の方は家事の手伝いなどをお願いしたい際は『須磨いる』にお願いすればワーカーさんと言うこれも『須磨いる』に登録費年間3,000円にて登録している会員さんに自給700円でお願いできる。

この自給のうち3割は運営側である『須磨いる』がもらい残り7割がワーカーさんがもらう。このワーカーさんとは65歳以上の元気な高齢者の方がほとんどだそうだ。

そして、これらの利用者やワーカーさんに対しての集客商品として誰でも出入り自由の憩いの場所の提供が存在する。

ここの事務局の柴田さんの話が面白かったので以下にご紹介しよう。

ボランティアが出来ない時代になってきている。元々ボランティアを行っている人々とは現在61歳や62歳の大学を出た女性ばかり。なぜこれらの人々がボランティアを行うかと言うと当時は大学を出ればエリートとお見合い結婚ができた。当時の結婚適齢期は24歳なので大学を出た女性の就職はほぼ存在しなかった。(2年しか働かないから)だからこそ大学を出た女性のほとんどはお見合い結婚をするのが常識でありエリートと結婚できるので専業主婦を行える。しかし、30~40代で自分のために一通り遊び飽きた人は元々大学を出るくらい頭は良いので力が有り余っているのでボランティアを行うそうだ。

現に兵庫県の介護系のNPO団体のトップは皆、上記の経歴の方ばかりだそうだ。※なぜ61~62歳が多いのか分からないが何かしらの理由がありそう。柴田さんはその時期最も仕事が無かったから特にお見合い結婚する人が多かったと仰っている。

しかし、現在は専業主婦を行える人が存在しないためにボランティアを行える人口が減っていると言うのだ。

上記の話を踏まえると今後、国からの助成金がさらに手厚くなる事は見込めず、さらにボランティアの労働力も見込めないとなればおのずと今後は介護で収益を上げられるビジネスモデルが必要不可欠になってくる。

その為には、モデルの構築も必要だがそれ以上に介護サービスへ対する高齢者やその家族のウォンツをニーズに移し変えていかなければならないと思う。

つまり、高齢者のためにあったらいいサービスを高齢者の幸せのためには無くてはならないサービスと言う認識に変えていかなければならない。

この様な想いから8月は介護系の専門誌になるべく訪問して啓蒙に協力するようにお願いしようと思う。

本当に最近好き勝手やっている。

『須磨いる』の柴田さんは私がどういう意図でヒアリングしているのか最後まであまり理解されていなかった。と言うのはうちの会社にとってのメリットが見えなかったからだ。だから柴田さんは『あんたこんな所でサボっていても良いの?』と心配してくれた。

恐らく、ほとんどの人がヒアリングの意図は分からないだろう。しかし、これが私の信じるマクロの善である。まぁ、この決断の良し悪しは判未来にゆだねたいと思う。

本日伝えたい事『90分30万円とか公演料金を取っている人々よりこう言う柴田さんの様な人の話の方がよっぽどためになる場合がある』

 

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