2014年2月1日
集客と言うモノの重要度が今後ドンドン少なくなると言う事を2年前に言い出してから、その予言?仮説?がいよいよ現実味を帯びてきた。
昔の記事
『ソーシャル卒業宣言』
上記の図を見せられても、意味が分からないと思うので当時の事例を書いた記事を以下に抜粋させて頂く。
『最もソーシャルを使いこなせている企業』
https://www.gajiro69.com/2012/08/12/the-company-which-can-be-a-master-of-social-media-most/
そして、今回の事例は、先日お話した花屋さんについてだ!
『実店舗で昨年対比220%の花屋さん』 https://www.gajiro69.com/2014/01/30/he-is-the-florist-of-220of-contrast-in-a-real-world-shop-last-year/
上記の記事を書いた時は話しか聞いていなかった。従って、実際にはなぜ昨年対比220%も上がったのか分からなかったので、実際にそのお店に行ってみた。
店舗に入ると一面に綺麗な花が飾られている。そこに1人の女性が店番をしていた。
しかし、お店の人は私の入店に気付いていない。
私は黙って店内を見学。
昨年対比220%の秘密を探るべく・・・どこにその秘密があるのか?
すると、1本の電話が鳴り出した。
店番をしていた女性が電話にでる。
店番の女性:『あら○○さんのお嬢さん?今日はどうされましたか?』
店番の女性:『あらそうなんですね。お母さんにお花を?2~3000円で!』
店番の女性:『色合いはどうします?ピンクとかオレンジとかにしておきましょうか?お母さんとっても可愛らしい方ですものね!そうね!じゃあそうしておきますね。』
店番の女性:『お父さんの体調は大丈夫?あらそう!そうれは良かった!』
店番の女性:『じゃ、取りに来るまでには用意しておきますね。』
電話終わり、注文のあったお花を用意しようとした際に店内にいる私に気付いたようで
店番の女性:『あら、すみません。気付かずに!』
私:『いえ!』
(スーツ姿の私を見て)
店番の女性:『葬儀社の方ですか?』
私:『いえ!専務にお店の話を聞いて一度お店を見てみたいと思いお伺いしました。』
店番の女性:『あら、そうなんですね。息子が今ちょっと留守をしていてすみません』
私:『いえ!私が勝手に押しかけているだけなのでお構い無く。それよりも先ほどの電話ですが、常連さんの家族構成なども全て把握されているように思いましたが、そのように把握されている常連さんって何人くらい、いるんですか?』
店番の女性:『うちの街が11万人いるんですけど、街の8割方の顔と名前は覚えていますかね!先ほどの方は、○○さんと言って、△△と言う所で働かれてとてもご両親思いの素敵な方なんですよ!』
私:『どこに働いているまでご存知なんですね!!』
店番の女性:『えぇ!私は頭は悪いですけど、一度聞いてししまうと覚えてしまうんですよ』
私:『いや!それめちゃくちゃ頭良いじゃないですか!笑』
この後に専務の奥様もお見えになり、実際になぜ売上が上がったか聞いていくと、フェイスブックやツイッターなどのソーシャル経由でうちのお店を知った人も増えたと仰っていた。
これを聞いて全ての謎が解けた。
要するに、このお店がさらに頑張ったと言う訳ではなく!(※もちろん、毎年頑張ってらっしゃるとは思うのだが・・・)
良いお店が正当に評価される時代が来たと言う事。
このお店には、このお店でしか購入できないと言う珍しい、『かすみ草』が一番商品として10年前から存在する。そして、上記の8万人以上の顧客の名前と顔を覚えていると言う接客力
まさに私が以前からお伝えしていた以下の形が評価される時代になってきたと言う事だ。
①良い商品=商品力 ②最高の形で提供=売場力×接客力
つまり、商品力×(売場力×接客力)=集客力
これまで企業からお客様に対しては一方的な情報発信しか出来なかった。そこで、情報発信の仕方が上手い企業にお客は集まった。
しかし、日本のフェイスブックやツイッターと言うソーシャルネットの浸透により、個人が情報を発信できるようになった。
これにより、良いものがさらに評価され易くなり、お客さんにその情報が入り易くなってきている。
だから、これまで以上に目にする回数が増える事により新規はもちろんリピート客も増えてきているのだろう。
要するに、やっと時代が追いついたと言う事だ!
本日伝えたい事:『本当に内面から美しい女性だった!』