2015年1月13日
先日ラスベガスの本場の『シルク・ドゥ・ソレイユ』を支援先の社長に連れて行ってもらった。
感想を一言で言うならば・・・
『こんなに胸糞が悪くなったのは久々だ!』
高額なチケット代を払って貰っておきながら非常に失礼なもの言いだが・・・
私がこんなに気分を害したのは3年ぶりかもしれない・・・
その理由は・・・
『シルク・ドゥ・ソレイユが完璧だったから』
表面的な凄さをあげれば・・・
①舞台のいたる所で同時に20~30人程度の人が演技をしているため、どうしても見落としてしまう。つまり、再度同じ講演を見るリピート客の創造を狙っている。
②身体の動きを一番表現するために、また劇のテーマを伝えるために、衣装や小物に力を入れている。
③舞台自体が演目様に設計されており、音と光と映像により楽しませてくれる。
などなど・・・あるのだが、そんな事は大した事ではない。
『シルク・ドゥ・ソレイユの最も素晴らしいのはその戦略部分である』
サーカスの技自体は、世界1と言うほどビックリはしなかった・・・
また、劇としての完成度も世界1と言うほどビックリはしなかった・・・
しかし、ショーとしての完成度はあまりにも高く、世界1と言っても過言ではないレベル
サーカス視点でみると、ありえない程のストーリー性に飛んでおり
劇視点で見ると、ありえないからだの動きをする人たちの集団
つまり、全く見た事のないショーのため競合がいない。
サーカスと劇の調度はざまなのだ!
普通私がサーカスの経営者であれば、恐らく中国雑技団のような超絶びっくり技を持った人間を世界中から集めてしまうだろう・・・
しかし、『シルク・ドゥ・ソレイユ』はそれをあえてしなかった。
その事により、人財確保を容易にしたのだ!
聞いた話によれば、『シルク・ドゥ・ソレイユ』とはラスベガスだけでも5チーム程度存在し、さらに海外を巡業するチームなども存在するそうだ!
それだけの巨大サーカスになるには、超絶技を使える人しか採用できなければ、人不足に陥り、自然と売上の天井は出てくる。
また、さらに凄いのはスターを5人程度あえて作り出していると言う点だ!
20~30人はほとんど全員衣装をショー中ひっきりなしに着替えている。
しかし、5人程度だけは同じ衣装をずっと着る事によりその5人は覚えてもらえる。
このショーのスタイルならリピートも出ているだろうし、ファンも付いているだろう!
この様にスターを作ることにより、団員のモチベーションにすると同時に、この劇を見た体操関係などの人からすれば
『そこまでビックリ技をしなくてもあんなスターになるのか』と言う感情が抱き、入団を決意する人も少なくないだろう。
ショーの構成を通して、マネジメントと人財採用まで行っているのだ!
『シルク・ドゥ・ソレイユ』は少なく見積もっても営業利益で1チーム20億円以上は叩き出しているだろう!
つまり、ラスベガスだけでも100億円以上を稼いでいる組織なのだ。
なんと完璧な組織だ!
しかし、1つだけ私が『シルク・ドゥ・ソレイユ』の経営者だとしたら注意すべきは、男女関係のもつれ・・・
せっかくスター選手になった人財を流出し続けてはきりがない・・・
と思っていたら・・・
だから5チームの存在するのか!!!
最悪5回は付き合った別れたを繰り返しても問題ない!
まぁ~~、こんな感じであまりにも完璧な経営を見せ付けられ
そして、それを自分が作り上げたのではないと言う事実にジェラシーを感じ
胸糞が悪くなってしまったのだ・・・
※今回はかなり、偏った見方の連発だったかな?笑
本日伝えたい事:『80%の力でも勝てる市場を、創るor見つける事の偉大さ』