番外編 奈良で暮らす仙人の話

2020.10.19

5話にわたり『社会人に知って欲しい5つの話』と題して以下の5つの話をしているなかで本日が最終話。

1話目、自由な人生の送り方
2話目、目指せ不存在デメリット
3話目、達人に成る為の2万時間の法則
4話目、成長の3ステップ
5話目、番外編 奈良で暮らす仙人の話

1話目で自由な人生を送る為に必要な物について話し
2話目で必要な物を手に入れるまでに自分が置かれている状況について話し
3話目で必要な物を手に入れるまでにどれくらい時間を使えば良いのかについて話し
4話目でその具体的な時間の使い方について話た

上記までの4話目まで一応の完結はしているが、上記まではどちらかといつと、資本主義社会において必要なお金と時間を操る方法

つまり、少ない時間でお金を稼いで、自分の人生の時間を自由に生きるための話をした。
しかし、これはほとんどの人が資本主義社会の中にどっぷり浸かり生活しており、分かりやすいので話しただけで本質的な話ではない。

そこで、本日は奈良の山奥・・・原生林の麓で、自給自足に限りなく近い生活をしている仙人の様な方の話をしたい。

この仙人(吉川さん)と出会ったのは今から約8年ほど前のこと・・・

その当時、私は介護系のコンサル先を複数社同時に見ていたこともあり、
介護ジャーナルという1990年代に最も発行部数の多かった介護雑誌を創設し、現在も介護110番という介護メディアを運営されている吉川さんという方にヒアリングをさせてもらうことになったのがきっかだ。

吉川さんはいきなりの私の電話でも訪問を快諾して頂き、ご自宅まで押しかけた私に5時間以上も様々なことを教えて頂いた。
※元々1時間程度のつもりだったが話が面白すぎて居座る私にずっと時間を割いてくれた。しまいには奥さんの手料理まで振舞って頂いた。

そのヒアリングの最中にずっと吉川さんは私について、『都会でサラリーマンをしているなんて本当に凄いね』と褒めてくれる。

しかし、2〜3時間経つとどうやら吉川さんは私を褒めているのではなく何かを伝えようとしていることに気が付いた。

それは・・・・
『イニシアチブを持たなければならない』ということだ。

はじめその言葉を聞いても良くわからなかった・・・
しかし何度も何度もそのキーワードが出てくる。

私の頭が混乱している中で、例え話としてご自身が日々どの様な生活をしているかも話してくれた。

自分は自給自足に近い生活をしていると言う話だ。

それを聞いて私は、『都会でサラリーマンより農業の方がよっぽど大変じゃないですか?』と話したら以下の話をしてくれた。

吉川さんは、私は農業をやっている訳ではなく農をしているだけなので何も大変ではない。

農を生業にするから農業であり、つまり、農作物を販売しようとするから大変なのであり自分が食べる分の農作物を作るのは大変ではないと言うのだ。

お米を販売目的に作ると、水を引くのに年間でいくらか払わないといけず、その金額を捻出しようと思うと大きな面積を耕さなければならず、
大きな面積を耕すには、トラクターやコンバインなどの農機具に少なくても600万円程度の初期投資が必要でそのお金を賄うにはさらに大きな面積を耕さなくてはならず・・・・

とまぁ大変だが、私は自分の食べる分だけをつくているので水代も払っていないし、夫婦2人分の1年間のお米は120㎏もあれば十分だがそれくらいであれば、手で植えて手で収穫することができるので農機具もいらなければ、初期投資もいらない。

農作物は基本的には太陽と雨で育ってくれる。

毎日田んぼの状況は確認しないといけないが、1日15分程度・・・1日8時間労働と考えれば年間で20日の労働で120㎏のお米は取れてしまう。

同じ要領で、野菜も作っているがこれも夫婦2人分を作るには年間で20日の労働で十分で、果樹園もやっているがそれも年間20日で十分。

これだけ食べ物があれば年間60日の労働で十分食べてはいけるのだよ。

ただ、畜産分や海鮮物また洗剤など自分たちで時給自足できない物に関しては少しお金を稼いで購入しないといけないが、幸い私たちは介護110番という介護メディアからの広告収入でそれをまかなっている。

この様な収入源がない人でも月に10万円稼げば生活はできるので、月に10万円なら最悪コンビニのバイトでも夫婦で1人、週に2〜3日働けばそれでこと足りる。

私の場合だと年間300日も時間が余ってしまうので、趣味で蜂の研究をしてるんだよ。

これが生きる上で、イニシアチブを持っていると言うことだよ。

イニシアチブ=主導権

ここからは余談であるが、なぜ吉川さんが蜂の研究をするか聞いた所、ソフラテスやアリストテレスなどの哲学者が人間社会の研究の為に蜂の生態系を研究していたので自分も研究しだしたとのこと。

しかも飼育が難しいと言われている大和ミツバチの飼育に成功して、その蜂蜜を知り合いのケーキ屋さんなどに卸してそこから年間200万円近く利益を得ているそうだ。
さらに百貨店からも仕入れの依頼があったそうだが・・・大量の生産を求められたので断ったそうだ。笑

こっちは趣味で蜂蜜つくているのにそんなに大量に作らないといけないとなると・・・話が変わってくるとか。

これがまさに、『イニシアチブを持っている状態』だろう。

なぜ、この様な話を番外編として私がしたのか?
感のいい人はすでに気づいていると思うが・・・

自給自足だけではなく資本主義社会においてもイニシアチブを持って生きることはできる。

その方法を先の4話にてお話させて頂いた。

大手で働いたから安心ではなく、自分生きていく上で主導権を握れるだけの力が必要だ。

人によっては、自給自足できる力かも知れない
人によっては、業績を上げられる力かも知れない
人によっては、コツコツと確実に素早く仕事をこなす力かも知れない

力の種類は何でも良いが・・・
人生において、不自由を感じたらそれは、自分が何かしらの力が足りないと言う合図だと思って頑張って欲しい。

決して、その責任を同僚や上司や会社など外に向けるのではなく。

自分が不自由な人生を送っている理由を外に求めた瞬間

あなたの人生はギャンブルになってしまう。

良い同僚に恵まれたら、良い人生を送れるが・・・恵まれなかったら最悪の人生を送ると言う。

そんなギャンブルな人生を送りたい方はそれで良いと思うが
私は1度きりの人生をギャンブルに任せるのはできないので、この5話の話を書かせてもらった。

本日伝えたいこと『毎日が幸せでたまらないと強がりなしで言い切れますか?そんな人生を送りたいですね。』

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