久々に真剣に怒られた話し

2021.07.01

今私は、フードロス削減の為の通販サイト『トクポチ(https://tokupochi.com/)』というのをスタートさせる為に動いているのだが・・・

1つ目の山である会員さん集めは、クラウドファンディング開始するやいなや65以上のメディアさんに取り上げて頂き
テレビでもサービスを紹介して頂いたのもあり、12時間で1,000人を突破して、現在2,200人に達したのである一定の成果はあったと言える。

そして、次の2つ目の山である商品調達。

せっかく集まって頂いた会員さんに対して、品揃えが悪くがっかりさせてしまってはいけないので、会員さん集めより、はるかに重要だ。
だからこそ、クラウドファンディングを行う前から事前に動いており、複数の会社さんから事前にOKをもらっていたので、クラウドファンディングに至ったのだが・・・

一番話が進んでいた2,000億円以上の食品卸さんとの契約が8月1日までに間に合わないのではないか説が浮上している。
大きな会社さんにはよくあることだが、一緒に『やろう!』と決まってからでも実際に稼働するのに色々と調整することが必要で時間がかかるようだ。

そこで我々は元々狙っていた、大手食品卸さんからターゲットを変えて中小メーカーさんを中心に商品調達のアプローチをする事にした。

ただ、多くの会社さんは現在どのような所が実際に商品提供しているんですか?という質問が非常に多く。
サービス自体は8月1日からスタートするんです。と答えると、ではサービススタートしてから様子をみさせて欲しいという会社さんも多い。
新しいサービスに対して少し臆病になっているようだ。

面白いのは、むしろ大手企業さんの方がサービス自体に非常に興味を持ってくれている。
恐らく、SDGsの兼ね合いもあり、大量生産大量消費だけを推し進めるメーカーはブランド毀損を起こしかねないという危機意識が大手企業の方が強いのだろう。

ここまでを整理すると

①大手企業はトクポチに非常に興味を持ってくれるが実際の契約に至るのに時間がかかるので8月1日のサービスリリースに間に合わない可能性が高い。
②中小メーカーさんは納得してくれれば直ぐに取引開始できるが、新しいサービスに乗るのではなく、大手などがやったあとにやりたい企業が多い。
 →中には即決で商品提供をしてくれる会社さんはいるがアイテム数は少ない。

・・・・・

そこで他に可能性はないのか?とこれまでのアプローチしていた案件を全て見返すと、冷凍冷蔵食品なら提供できるという会社さんが結構多い。

しかし現在、全国的に冷凍冷蔵倉庫がどこも空きがなく。運が良くても3〜4ヶ月後に入れるかどうか?つまり8月1日には間に合わないので冷凍冷蔵食品なら提供できるという会社さんには少し待ってもらうように伝えていた。

ただ、これが何とか解決できれば商品のアイテム数は増えて、会員さんに選ぶ楽しみを提供できる。

そこで私が考えたのは常温の倉庫に冷蔵のコンテナを設置して無理やり冷蔵冷凍食品を取り扱えるようにしようというものだ。
もちろん、無理やり行うので倉庫代金はそもそも冷蔵冷凍倉庫は常温倉庫の3〜5倍 さらに冷蔵コンテナになると冷蔵冷凍倉庫の3倍つまり、常温倉庫の10倍。

ただ、9坪くらい借りるくらいなら私のコンサルで稼いでいるお金で数ヶ月は保つからその間に、常温のアイテム数を増やしたり、正規の冷蔵冷凍倉庫を探したりすれば何とかなるだろう!!と覚悟を決めていた。
そして、こう言った自転車操業こそがベンチャーの醍醐味だと自分に言い聞かせていた。

そして、上記の話を以前からトクポチについて話していたジェントルマン(誰もが知っている高級ブランドのトップデザイナーさん)に話したのだが・・・

毛虫でも食べたのか?というくらい苦い顔をされた。

ジェントルマン:『がじろうさんから以前にお話を聞いた時には、トクポチにとって一番大切なことは継続することでありなるべく固定費のかからないビジネスモデルにしないといけない!と仰っていたのにその意思決定は少し以前の話からは違和感があると感じました。』

がじろう:「分かりますよ。それは私もブレているのは自覚しています。それでもアイテム数が少ないとお客さんは選ぶ喜びが得られない」

ジェントルマン:『そもそも、お客さんが一番求めていることはアイテム数なのですか?それをがじろうさんは以前は継続することだと話しておられたので・・・継続が担保された上でアイテム数が増えるのは、それに越したことはないと思うのですが・・・』

がじろう:『はっ!!!!』

私はブレている自覚はあったが・・・別の道を歩いてるという自覚まではなかった。
やるからにはフードロス削減のために社会的インパクトを与えたい、そのためには企業さん側にもお客さん側にも継続するということが1番大切だと決めたはずなのに。

コンサルと言う仕事柄なのか、あまり私にこう言って何かを教えてくれる人は少ない。
だが、そもそもコンサルと言う職業が存在するのは、自分のことこそ1番見えないから他人に意見を求めるのであり。

私も多分にもれず、自分のことが見えていなかった。

こうして間違った道に進みそうな時に教えてくれる人がいる幸せを感じつつ。

それでも、せっかく会員になってくれた人に少しでも多いアイテム数で8月1日を迎えられるように常温の商品だけでどれだけ商品を確保できるのか?残り1ヶ月走り抜けたいと思う。

私にできることは、この1ヶ月を精一杯生きることしかできない。
しかし、この1ヶ月を精一杯生きることはできる。

これを読んだ人の中で、もしもお知り合いに中小メーカーさんなどがおられました是非以下のURLをご紹介下さい。
https://form.tokupochi.com/

こんな言い訳がましいことをここで晒すこと自体これまでの私の美学には反しているが・・・
こんな醜態(トクポチの内情)をさらし、一瞬でも会員さんを不安にさせてでも、1商品でも商品提供されるアイテム数が増えればそれでいい。
これが精一杯生きると言うことなのだと信じたい。

こうしている今もメーカーと卸からだけでも、まだ食べられるのに捨てられている食品が政府の発表するデータだけでも約40万トン存在しているのだから。

※大手企業から中小メーカーにアプローチ先をシフトチェンジして初めの3日くらいは検討させて欲しいと言う回答で商品調達できなかった時期は、一瞬冗談まじりではあるが、社内会議で、最悪商品集まらなければコンビニかスーパーで商品買って掲載するか?とまで話していた。
フードロスどこ言った!!!!笑

冗談だとしても、この発想が出ること自体かなり追い込まれていたと言う話は内緒にしておこう。
だって、ベンチャーの社長はみんな、うちの会社はイケイケで勢いやばいのでみんな応援してね!ってドンドン大きくなってるから、本当はこう言うことは言ってはいけないはずだ。笑

うちが他のベンチャーと少し違う所は急成長しなくても良いし、究極的に2,200人から会員さんが増えなかったとしても、最悪それでいい。
もちろん、月額会費も安いので2,200人では到底赤字だが・・・常温倉庫しか持たないのであれば、この赤字分は私のコンサルの稼ぎだけで毎月まかなえる。つまり、一生続けることができる。1年もすればアイテム数も増えるから、そうなれば勝手に口コミが広がるだろうし、口コミが広がらないようなサービスなら、世の中に必要なかったと諦めるしかない。ただ、今会員になってくれている2,200人と商品提供をしてくれる会社さんにとっては必要なサービスなのだからこの人達の為に続けていければそれで良い。

・・・・・
と自分に良い聞かせつつも、8月1日までに1商品でも多く増やしたい。笑

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