日本1の農家から「成長」について学ぶ

2022.04.06

現在私は、コンサルタントとして活動しながら、フードロス削減の為の通販サイトを運営しながら、土日と空いている日は農業をしているのだが・・・

ムクナ豆という超絶ニッチな市場とはいえ、国産ムクナ豆の約16%の生産する日本一のムクナ豆農家になった。

日本一のムクナ豆農家と言っても、これまで植物を一切育てた事のない私は、初年度は苗の時点で4回も完全に全滅させてしまい1から作り直し。畑に苗を植えた後も、2回ほど全滅させかけた。

これだけ植物を殺しまくるとド素人でも色々と気づく事がある。

その結論とは、「我欲は良くない」

別の言い方をすると、「自分の欲の為に成長を早めようとした行為、全てが植物を枯らせてしまった」

私は元々「我欲は良くない」という考えの元、生きていたので、まさか自分が我欲の為に動いていると気づいていなかった。

あくまで、ムクナ豆の為によく育つようにとった行動が全て、その苗毎にある適正な成長スピードを変えてまで成長させようとしており
実は、自分が収量を少しでも多くしたいという我欲からの行動だったと気づいた。

ムクナ豆がもっと早く育ちたいと行った訳ではないのに・・・

そして、驚いたのが、苗の状態でカビだらけにしてしまったので畑の隅に捨てて放置していた苗がスクスクと育って点だ。

ただ、上記の4回の全滅と2回の全滅の危機の中で、唯一私の我欲以外で枯らしてしまったのが梅雨に水はけの良過ぎる1つの畑にて水が少な過ぎにより枯らせてしまったのが1回あった。

つまり、植物を育てるなら基本的にはその植物(苗ごと)の成長スピードに委ねるが、成長を阻害する要因だけは排除してあげないといけないという事だ。

ここまでが基本法則。

そして、ここから収量をさらに増やすポイントとしては「その植物が繁栄しようとする力のサポート」だけにとどめることが大切である。

これは我欲とどう違うのか?

ムクナ豆の具体的な話でいえば、ムクナ豆自らの力でツルを伸ばすのだが放っておくとツル同士が絡み合い太陽光を効率よく得られない。
その際に、ツルが伸びる方向を誘導してあげるのをサポートするといい。あくまで成長自体のスピードはムクナ豆のその苗ごとにゆだね。その伸びる力をどこに注げば最大の結果に繋がるのか手助けをする程度。 この誘導をするかしないかで収量は4倍変わる。

それとは逆に我欲で成長その物を早める行為の例としては、水をやり過ぎる、肥料をやり過ぎる、温度を熱くし過ぎる。などが最後に過ぎるとつくと大抵よくない。

ここまでの話を全て、人財育成と子育てに置き換えて考えてほしい。

以前に一度、反抗期は子供が変わるタイミングではなく、親が子供に成長を求め出すタイミングなのではないか?というブログを書いた事がある。

極端な話をすれば、赤ちゃんの時はうんちを漏らしてもその姿を受け入れていたのに、10歳でまだリビングにうんちを漏らしていたら、「トイレでしてくれよ」と思ってしまうだろう。こう言った親が気づかないレベルで子供に成長を求め、その要求を子供ができれば良いが出来なかった時にも関わらずさらに求めると反抗期になるのではないだろうか?

つまり、結論として成長その物はその人に委ねられ、周りができるのはその成長から得られる物を少しでも効率よくするサポート程度しかできないという事だ。

しかし、ここで問題なのは成長意欲がない人にどうすれば良いか?

基本的には成長意欲がない人に対して成長を見込むのは厳しいが、そもそも成長意欲が元々ない人など非常に稀なのではないだろうか?
成長意欲に「強い」「弱い」はあるだろうが。

この成長意欲が弱い人に対しては、本人が成長したいと思う環境を与えてあげるしかなく、それは全て評価制度に直結するだろう。

どの様な評価制度が適しているのか?これに関しては私も現在研究と実験を繰り返している途中ではあるが、今私がおぼろげに見えているのは、働き方(全ての意思決定と報酬)を自分で決められる状態。つまり経営者だ。

全員が経営者感覚を持っているような錯覚を抱かせる評価制度ではなく。
実際にその人の意思決定が自分の給料に直結する評価制度だ。

利益の何%が社員の配分原子になるから頑張ったら頑張った分だけ給料が増えるという仕組みがあるが、その利益を作る意思決定を全て自分で決められないのであれば、それは自分の給料を自分で決めているとはならない。

※これだけ聞くと色んなツッコミは出てくるだろうが、これはまだ実験段階なのでここでの記載はもう少し後に譲ろうと思う。
私の会社や支援先(コンサル先)でそれぞれ違うアプローチだが似た様なことを初めているので今後が楽しみでならない。

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